方南町ストーリー

くるみや

​くるみや

時代を超えたこだわりや

 方南町駅上の環七交差点のすぐそばに、一見何屋か分からないお店がある。

店内へ足を踏み入れると所狭しと並ぶ手芸品の数々......その商品数はまさに圧巻だ。

 おしゃれなチェックシャツにチノパンの似合うダンディーな新井清市さんは、このくるみやの二代目店主だ。 

ネルシャツがとっても​似合う新井さん

新大久保から方南町へ

 昭和30年、くるみやさんは高田馬場新でうぶ声をあげた。

 当時はボタン屋さんだった。今でも種類豊富なボタンがずらりと並んでいる。

 くるみやは新井さんの両親がはじめたお店。親戚が方南町に住んでいたので、親戚の鶴の一声で新井さん一家は引っ越すこととなり、昭和42年くるみやは方南町で新たなスタートを切った。

 時代の移り変わりとともに、現在の店内ではボタンの展開だけでなく、 毛糸がお店の中心となっている。 

常連さんに支えられて 

「お客さんは何十年来の常連さんなんです」と新井さん。 その常連さんもくるみやの歴史と共にだんだんと歳を取っていく。 そんな常連さんを満足させるため、仕入れは展示会へ直接出向き、自ら毛糸を仕入れる。 

 ニット制作のメリットは『集中できること』と新井さんは語る。新井さん自身も近年編み物をはじめたそうだ。

 また、お姉さんが店内で編み物教室をしていて、ご両親もいまだに店番をする。

まさにくるみやと家族は一心同体。同族経営はもめ事の多い昨今だか、うらやましいほどの仲の良さが世代を超えてお客様に支持される秘訣なんだと思った。 

心地よいお年寄りへの配慮

 店内をウロウロすると、いたるところに椅子が用意されていることに気付く。

 これはお年寄りの入店に対する心配り。新井さんの人柄がもてなす演出であり、

居心地の良い空間を自然と提供しているのだ。

 お年寄りにとってはこのさりげない椅子の用意がさぞかし心地良いに違いない。

 また、お年寄りへ向けた仕入れも抜かりない。 「お年寄りはとにかく縫物が好き」と新井さん。特に糸を目的に買いにくる人が多いそうだ。

 そこで注目なのが「リスクレーダー」という商品。

 とても小さな機械なのだが、目の悪くなったお年寄りのみならず、私のような不器用な人間にも非常に画期的。針に糸を瞬時に通してくれる優れものだ。

くるみやの店内にはお客様の手の届く範囲内のあちらこちらに常設されていた。

 こうしたお客様に寄り添った仕入れこそがくるみやの「こだわり」。 何十年来の常連を引き付ける魅力なのだ。 

“リスクレーダー”一瞬で針と糸を通す優れもの

『お客様満足』にこだわる

「自分たちの好きなものばかり仕入れているんですよ」と新井さん。

 その「好きなもの」はただの「自己満足」ではなく、まさに『お客様満足』。

 手芸品といえば今や大手チェーン店が主流の時代だが、そんな中、しっかりとこの

『方南町』で根付き、ファンを増やし、世代を超えて支持される。

 くるみやは、移り変わる時代の中で決してぶれない。

言ってみれば、くるみやは方南町の『こだわりや』なのだ。

そんな事に気付かされ、私自身もすっかり『くるみや』ファンのひとりになった。

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